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【2021】ワコムの持ち運び可能な液タブ比較【新旧モバイルスタジオプロ/CC2】

コンドーさん
コンドーさん
iPadみたいな感じで場所にとらわれず持ち運んでお絵描きしたい!
たぬきち
たぬきち
新旧モバイルスタジオプロって何が変わったの?
女の子
女の子
単体で使える液タブにはどんなものがあって、どれくらいのお値段なんだろう?

 

本記事ではこんな疑問に答えてみようと思います。

実際に単体で使えるお絵描き用液タブ(mobilestudio pro)を2年ちょい使っている僕が

  • 購入前に調べたこと
  • 使ってみてわかったこと
  • 2020年現在どのモデルがおすすめか

お伝えしていくのでよろしくお願いします~。

 

クボタン
クボタン
前置きから始めますので、とっとと種類を教えてくれ!という人は目次の02から読んでくださいね。

種類の前に知ってもらいたい2つの基本事項

 

持ち運べる液タブはほとんどない

 

単体で使えるのは、中にOS(平たく言うとPCとしての機能)が入っているわずかな種類のみ。ここでは液タブと区別し「OS付きタブ」と呼ばせてもらいます。

 

クボタン
クボタン
ほとんどの液タブはいわば”直接描きこめるPCモニター”なのでPCが必須です。

 

持ち運ぶ機会が少ないなら普通の液タブのほうが便利

 

OS付きタブは単体で使う他、PCに接続することで液タブとして使うこともできます。

たぬきち
たぬきち
机でもこたつでも外でも使える!最強!

と思うかもですが、「どこでも描けたら便利かも〜」レベルでOS付きタブを購入すると

  • 本体が重いから運ぶのがめんどうくさい
  • 単体で使うと熱くなる(とくに夏)
  • 画面が小さいので資料を見ながらの作業が不便

という特徴から

たぬきち
たぬきち
あれ、液タブ+PCの方が絵を描く上では快適なのでは・・?

となります。

つまりOS付きタブはデメリットを我慢してまで”どこでも描かなければいけない”人向けだと僕は思っています。

クボタン
クボタン
OS付きタブと同じくらいの金額を出せば同レベルの性能で大きなサイズの液タブが買えちゃうしね。
ワコムの液晶ペンタブcintiq pro24と他サイズの大きさ以外の違い 2018.8.4追記 価格を最新のものに変更 2018.9.9追記 新型cintiqpro13/16が発売したので表の一部...

 

ワコムから発売されている3種のOS付きタブ

 

1・シンティックコンパニオン2

今日紹介する中で一番古い製品です。

cpuとメモリ、SSDの容量によって4種に分かれます(詳細はのちほど表にします)が、ざっくりととした残り2機種と違いは以下です。

  • 付属のペンが一世代前のもので筆圧が低い
  • サイズは13インチのみ
クボタン
クボタン
windowsは8.1だけど10にアップグレードできます。

 

レビューを見てみると

  • 液晶が浮き上がってきた
  • 画面の解像感が悪いような気がする

みたいな意見もあり、個体によってアタリハズレがあるようです。

 

2・旧モバイルスタジオプロ

性能とサイズによって5種あります。

  1. 13インチ 中スペック
  2. 13インチ 高スペック
  3. 13インチ 高スペック 大容量
  4. 16インチ 中スペック
  5. 16インチ 高スペック

 

シンティックコンパニオン2と同じく一部の個体でバッテリーの膨張により液晶が持ち上がる現象があり、単体で長時間使うと本体右下が熱くなるので右利きの人にはつらいです(とくに夏)。

発売からしばらく経った現在は新型にとって替わられ、市場に出ている旧型は中古が多く安いのですが上の理由もあるので個人的には新型をおすすめします

 

僕の旧型16の使用レビューはこちらです。

モバイルスタジオプロ16を数年使ってのレビュー&誰におススメか この記事は旧型(2017年モデル)のレビューです。とはいえ新型とスペックは似ているので、参考にしてもらえればと思います。記事末の...

 

3・新モバイルスタジオプロ

  1. 13インチ 中スペック
  2. 13インチ 高スペック
  3. 16インチ 高スペック

2019年に発売された最新モデル。①→③の順でスペックや容量が上がっていきます。

クボタン
クボタン
店頭で触ってみたところ、旧型と違い熱源が右下ではなくなっていました。右利きの人には扱いやすくなりましたね。

 

OS付きタブのくわしい性能比較

 

13インチモデル(CC2/旧モバスタ13/新モバスタ13)の比較

 

ざっくり言うと
  • 新旧モバスタは新型ペンのおかげでCC2より筆圧の精度が高い
  • 新旧モバスタの方がCC2より少しだけ軽くて小さい
  • 新旧モバスタの方がCC2よりadobeRGBカバー率が高い(75%→80%/82%)
  • 最大解像度は同じ(WQHD)
  • cc2にはpc接続用ケーブルつき。モバスタだと追加購入。
  • 旧モバスタと新モバスタの一部にはスタンドがついてこない
詳しい比較表を見たい方はこちら
名前 cc2 旧msp13 新msp13
寸法 377

×

247

×

17

366.6

×

228.8

×

16.4

366.6

×

228

×

17.4

液晶 13.3 13.3 13.3
最大解像度 WQHD WQHD WQHD
adobeRGBカバー率 75% 80% 82%
重量 1.7kg 1.4kg 1.4kg
OS win8.1 win10 win10
筆圧(最高) 2048レベル 8192レベル 8192レベル
CPU ①corei3

②corei5

③④corei7

①corei5(第6世代)

②③corei7(第6世代)

①corei5(第8世代)

②corei7(第8世代)

GPU ①intel HD Graphics 4400

②③intel iris Graphics 5100

④intel iris Graphics 6100

①~③intel iris Graphics 550 intel Iris Plus graphics 655
HDDとメモリ ①64gb 4gb

②128gb 8gb

③256gb 8gb

④512gb 16gb

①128gb SSD 8gb

②256gb SSD 8gb

③512gb SSD 16gb

①128gb SATA3 8gb

②512gb SSD 16gb

バッテリーの持ち 4.5h 6h 5h
ショートカットボタン数 6 6 6
構成 本体

スタンド

Cintiq Connectケーブル

プロペン

ペンケース

ペンリング:3本

替え芯:9本

ACアダプタ

電源プラグ

クイックスタートガイド

クリーニングクロス

ソフトケース(64gbモデル以外)

保証書

本体

プロペン2

ペンケース

カラーリング

替え芯: 通常芯2本、フェルト芯1本

ペンホルダー

ACアダプタ

電源ケーブル

クイックスタートガイド

クリーニングクロス

レギュレーションシート

保証書

本体

プロペン2

ペンケース

カラーリング

替え芯: 通常芯2本、フェルト芯1本

ペンホルダー

ACアダプタ

電源ケーブル

クイックスタートガイド

クリーニングクロス

レギュレーションシート

内蔵型スタンド

モバイルスタンド(②のみ)

 

16インチモデル(新旧モバスタ16)の比較

 

ざっくり言うと
  • 最大解像度(4K)・付属するペンは同じ
  • 新型の方がadobeRGBカバー率が低い(90%→85%)
  • 新型は内臓スタンドとモバイルスタンド付き
詳しい比較表を見たい方はこちら
名前 旧msp16 新msp16
寸法 417

×

261.6

×

19.2

418

×

261.6

×

21

液晶 15.6 15.6
最大解像度 4K 4K
adobeRGBカバー率 90% 85%
重量 2.2kg 2.1kg
OS win10 pro win10 pro
筆圧(最高) 8192レベル 8192レベル
CPU ①corei5(第6世代)

②corei7(第6世代)

corei7(第8世代)
GPU

①NVIDIA Quadro M600M/2GB GDDR5

②NVIDIA Quadro M1000M/4GB GDDR5

NVIDIA Quadro P1000/4GB GDDR5
HDDとメモリ ①256gb 8gb

②512gb 16gb

512gb 16gb

メモリ拡張スロット1つあり(2スロット合計32GB)

バッテリーの持ち 5h 5h
ショートカットボタン数 8 8
構成 本体

プロペン2

ペンケース

カラーリング

替え芯: 通常芯2本、フェルト芯1本

ペンホルダー

ACアダプタ

電源ケーブル

クイックスタートガイド

クリーニングクロス

レギュレーションシート

保証書

本体

プロペン2

ペンケース

カラーリング

替え芯: 通常芯2本、フェルト芯1本

ペンホルダー

ACアダプタ

電源ケーブル

クイックスタートガイド

クリーニングクロス

レギュレーションシート

内蔵型スタンド

モバイルスタンド

 

CC2をおすすめできない3つの理由

 

アマゾンなどでわずかながら生存を確認できるCC2。

価格的には結構魅力なのですが、レビューを見てみると壊れた際にワコムでの修理が不可能のようです。

クボタン
クボタン
wacom側にもうスペアのパーツがないんだって。

あと、ペンが旧型で今後替え芯もふくめ入手しづらくなっていく点や新型ペンに対応していない点にも要注意です。

つまりCC2はペンか本体どちらかが壊れたらおしまいなのでおすすめできません

 

モバイルスタジオプロの選び方

13と16どちらにすべきか

 

複雑なイラストを描く人ほどサイズが大きい方が作業は快適になります。

コンドーさん
コンドーさん
できれば大きいサイズがいいけど、16インチ高くない?

という人もいるかと思いますので調べてみたところ2020年現在、一番安い旧16インチの中スペックは新13インチの高スペックの価格帯と同じでした。

この2者の違いを簡単にまとめると以下のようになります。

新13高スペック 旧16中スペック
CPU corei7(第8世代) corei5(第6世代)
メモリ 16GB 8GB
GPU intel Iris Plus graphics 655 NVIDIA Quadro M600M/2GB GDDR5
解像度 WQHD 4K
モバイルスタンド ×

 

僕は旧16中スペックで問題なくイラスト製作ができているので

  • 熱源が右下にある(小型扇風機を回せばなんとかなるレベル)
  • モバイルスタンドおよび内臓スタンドがない

これらのマイナス点は広い画面のためなら耐えられる!という人にはアリだと思います。

 

新旧16インチはどれがおすすめか

 

値段的には以下の順で高くなっていきます。

  1. 旧型ノーマルスペック
  2. 旧型ハイスペック
  3. 新型ハイスペック

 

ただ②と③はほぼ値段が変わらないので、ハイスペックがよいなら素直に③を選べばよいと思います。

 

上でもお話ししたとおりふつうのイラスト製作なら①でも全然使えますが、旧型は熱源が右下にあるので右利きの人は注意です。

 

新旧13インチはどれがおすすめか

 

13インチに関しては旧型の新品が入手しづらく、冒頭でお話ししたとおり中古はおすすめできないので新型の方が安心です。

そして新型の中スペックと高スペックでは

  • 容量(128GB/512GB)
  • CPU(corei5/corei7)
  • メモリ(8GB/16GB)
  • モバイルスタンドの有無

これらで10万円ほど変わります。

クボタン
クボタン
イラスト製作であれば中スペックでも十分かな、と思います。