液タブ実機レビュアーのクボタンです。
XP-PENから今まで以上にアナログ感が増した15.6インチの最新の液タブをお借りしました~!
Artist Pro 16
本記事では
- XP-PENの過去のものと比べてどう進化したのか
- 実際使ってみてどうだったか
- 他社の製品と比べてみてどうか
をお届けしていきます!
なんて人はどうぞ最後までお付き合いください〜!
著者(クボタン)について
- WACOM/HUION/XP-PEN/iPad pro使用経験アリ
- デジ絵歴10年以上
- ペンタブのスペック/用語の知識アリ
ARTIST PRO 16の過去モデルとの違い/スペック
内容物一覧
超カンタンにまとめるとinnovator(前モデル)と比べて
- 色鮮やかになり
- 新型ペンでよりアナログ感がある描き味になって
- 使いやすさはそのまま
それがArtist Pro 16です。
Artist Pro 16と前モデルとのスペック比較
XP-PENより引用。接続もカンタンです。
Artist pro 16 | innovator 16 | |
色域カバー率 | Adobe RGB 99%
NTSC 94% sRGB 133% |
AdobeRGB 88%
NTSC 88% sRGB 125% |
解像度 | フルHD(1920 × 1080) | フルHD(1920 × 1080) |
レポートレート | 200RPS (最大) | MAX ≧ 220RPS |
応答速度 | 記述ナシ | 16.4ms |
ショートカットキー | 8個+ダブルホイール | 8個+ダブルホイール |
サイズ | 443.27 x 256.45 x 9mm | 443.27 × 256.45 × 9 mm |
比べてわかるのは液晶の鮮やかさくらいなのですが、この鮮やかさは他社と比較(後述)しても圧倒的で、100点中150点といったところです!
色域が高いメリットは
- 色塗り時のテンションが上がる
- 印刷時に紙と液晶との差が少なくなる
というところ。
¥50,000というのはwacomの上級者向け板タブのLサイズが購入でき、初心者向け液タブcintiq 16には届かないという価格です。
ARTIST PRO 16を実際使用してみて感じたこと
ペン立てからペンケースに変わりました。替え芯9本入り。
前モデルのいいところを引き継いでいる
XP-PENより引用
Artist Pro 16は、前作innovator 16と同じく
- 液晶ガラスがうすいのは当たり前として
- 本体が熱くなりにくく
- ダブルホイールが超使いやすい
という利点を引き継いでいるため、ストレスなくイラスト製作が可能です。
僕が使っているときには全く熱くなりませんでしたが、なるにしても今までの経験上電源まわりの可能性が高いです。
とくにダブルホイールは神機能!!
ショートカット類の中央についているホイールには外側(周りのリング)と内側(中央の黒い部分)で違う機能が割り当てられます。
▼両ホイールを使用した動画▼
より追従感がアップした気がした
XP-PENより引用
このARTIST PRO 16の一番の目玉と言えるのがペンに埋められたチップです!
一番「お、変わったな」と感じたのは速いストロークをした時のペン先と引かれる線のズレの少なさです。
今までの液タブは↑のように描くと、実際に引かれる線がストロークより少し短いものに感じられたんですが、その違和感がかなり減少しています。
【余談】海外製ペンタブのペンは使いにくいというのは過去の話
みたいなことがよく言われますが、ここ2~3年に登場したペンタブだと個人的にはwacomと同じように使えました。
ワコムと同じくペン尻に消しゴム機能がついた(いらない)
wacomと同じく消しゴム機能がつきましたが、こちらは沈むので使いにくかったです・・。
ただ、個人的にはデジ絵に慣れてくると
- いちいち持ちかえるのが面倒
- ペンや本体のショートカットキーで消しゴムに切りかえた方が楽
となり、ペン尻は使わなくなったので「使いにくいけど使わないから問題ない」というのが正直な感想です。
Artist Pro 16と他社製品のちがい【ワコム/HUION】
Artist pro 16 | Kamvas pro 16 | cintiq 16 | |
メーカー | XP-PEN | HUION | WACOM |
発売年度 | 2021 | 2019 | 2019 |
色域 | Adobe RGB 99% NTSC 94% sRGB 133% |
sRGB 120% | sRGB 96% |
フルラミネート | ○ | ○ | × |
ショートカット | ボタン×8 ホイール×2 |
ボタン×7 タッチバー×1 |
なし(オンスクリーンコントロール) |
ペンのショートカット | サイド×2 ペン尻×1 |
サイド×2 | サイド×2 ペン尻×1 |
マルチタッチ機能 | × | × | × |
読み取り分解能 | 5080LPI | 5080LPI | 5080LPI(最高0.005mm) |
サイズ | 443.27 x 256.45 x 9mm |
437.8 x 251.2 x 11.5 mm |
422 x 285 x 24.5 mm |
重さ | 1.43kg | 1.35kg | 1.9 kg |
【まとめ】2022現在「気合を入れてイラスト制作をしたい初心者」にとってArtist Pro 16はベストな液タブ
表の結果を簡単にまとめると、2022年現在Artist Pro16は
- 書き味の点で優秀(新型ペン)
- 他社に比べて液晶が色あざやか(高色域)で
- ショートカットも豊富
なので、液タブデビューにはかなーーりおすすめできる製品です。
初心者以外は満足できないかというと全然そんなことないのですが、
- さらなるデジ絵のスキルアップをしたい(2台目以降の液タブ)
- ショートカットツールを別に持っている
これら両方を満たしている状況でしたら、以下の二つの液タブもおすすめですのでもしよかったら覗いてみてください~