どうも、アマチュア歴10年ほどのイラストレーターのクボタンです!
グリザイユ?という方法でこんな絵を描いてみました。
今日はこの絵の
[list class=”li-check li-mainbdr main-c-before”]- 出来上がるまでの過程
- 資料
- 世界観
についてお話していきます!
グリザイユとは
すべてを彩度ゼロで描きあげる→「オーバーレイ」か「乗算」で着色する
[say name=”クボタン” img=”https://qubotan.com/wp-content/uploads/2019/02/qubotan-smile.jpg” from=”right”]トーンカーブで着色する方法もあって僕はそれも使ったよ![/say] [box class=”box26″ title=”参考にさせて頂いた外部サイト”] [/box]
[box class=”box26″ title=”今回のコンセプト”] [list class=”li-check li-mainbdr main-c-before”]
- ロコガールみたいな女の子
- 未来都市
- ヨドバシ梅田
当然ですが最初にコレ描きたい!みたいなのがないとダレます。
また、構図があらかじめかっちり決まっていると仕上がりが非常〜〜にスムーズなんですが、その腕が僕にはないので毎回迷います!
背景をトレースする

前から絵に使おうと思ってたこの写真を使用。
いつもは資料を横におきつつ描くスタイルなんですが、今回は初めてトレースしてみることにしてみました。
写真を30%くらいの薄さにした後、ひたすら線画!モノの輪郭をなぞっていきます。
その後、影→光の順で彩色。もちろん全部灰色です。

ひと段落して、次に影と光の彩色も途中くらいの時の絵です。
[say name=”クボタン” img=”https://qubotan.com/wp-content/uploads/2019/02/qubotan-mu.jpg” from=”right”]上ぐらいの進行度の時は向かって手前側を暗くしようと思ってたので、奥から手前にグラデーションがかかってますね[/say]
手前に見えているものほど上のレイヤーにする
この画像を見てほしいんですが

後ろの方のビルの塗りが、それよりも前にあるはずの階段にはみ出ていて不自然ですよね
画面の手前にあるものほど上のレイヤーを一番上に置くことで、この手のミスは防げます。
ちなみにこの時のレイヤーは下から順に「写真」「遠景」「壁」「階段」となっています(上の画像は順番を入れ替えてみました)。
キャラクターの追加

ここいらで武士コーデの女の子を本格的に描き始めます。
女の子を描いている時はテンションあがるので、最初から本格的に描かずにあえてダレ始めた中盤に描くことが多いです。
[say name=”クボタン” img=”https://qubotan.com/wp-content/uploads/2019/02/qubotan-smile.jpg” from=”right”]ご飯の時にテンションのあがらないおかずから攻略していくのと一緒。[/say][box class=”box26″ title=”人物を描いた手順”] [list class=”ol-circle li-mainbdr main-bc-before”]
- 全体のシルエットを1色で描いて雰囲気をつかむ
- 雰囲気が固まったら線画
- ①のシルエットを消して中間色で全体を描く
- 背景と同じく影→光の順で彩色
[say name=”クボタン” img=”https://qubotan.com/wp-content/uploads/2019/02/qubotan-mu.jpg” from=”right”]ロコガールを描こうと決まってたので褐色で、ロングのパーマにしました。ハワイ行きたい・・・。[/say]
服装について
ちょっと工程が前後しますが・・・日常系のイラストで私服を描く際におすすめなのがWEARというサイト。
あんまり主張も強くないファッションの人が多く、アイテムからコーデを調べられたりもして参考にしやすいです。
[say name=”クボタン” img=”https://qubotan.com/wp-content/uploads/2019/02/qubotan-mu.jpg” from=”right”]「○○ コーデ」とか「○○ ストリートスナップ」とかでググってもいいんですが、お洒落さんのトンがったファッションが出てきて絵に使いづらいんですよね~[/say]
あと、あまりにも流行に乗りすぎていても数年後見てられなくなる可能性もあるのでほどほどに・・・

描き始めたのが9月末で、めちゃくちゃ暑かったのでばりばり夏服。さすがに季節外れ感やばいな、と思ったのであとからパーカー着せたら無事ダサくなった(↑画像中央)ので、最終的にはシャツをワンピースにしました。
壁と階段をこけまみれに

さて、話は戻ってまたモノクロの時代へ。都市部にコケを描くと手軽に「崩壊した文明世界感」を演出できます。
ブラシ設定の「散布」でだぁーーーっと塗っちゃいます。
女の子とのコントラストがイマイチですが、トーンカーブなどで簡単に修正できるので気にせずだぁーーーーっといきます。
背景を追加した

奥のヨドバシに木をはりめぐらせ、階段の上の部分を埋めていきますが・・・

なんとなく気にくわなかったので天井を取っ払って新たに遠景を描き始めます。

九龍城みたいなごちゃごちゃした雰囲気を出したかったので、以前台湾にて撮影したマンション群を素材として追加しています。そしてまわりになじむように一部加筆。
色を塗る下準備
レイヤー全部を複数にグループ化
グループ化しておくことで、グループごとにおおまかな調整が出来ます。今回は3つのグループにしました。
壁・手すり・階段レイヤー⇒「近景」グループ

それより後ろの背景レイヤー⇒「遠景」グループ

女の子の体・服・髪レイヤー⇒「ひと」グループ

モノクロのまま色の濃さを調整
遠くにあるものほどコントラストが弱く見えるので、さきほどの3グループのコントラストを
強 「ひと」>「近景」>「遠景」 弱
という感じに「トーンカーブ」で調整します。
[say name=”クボタン” img=”https://qubotan.com/wp-content/uploads/2019/02/qubotan-mu.jpg” from=”right”]とか言いつつ、主題は遠近関係なく目立たせるかもしれません。[/say]

だいたいこんな感じに。
色を塗る
先ほどのグループ内のレイヤーひとつずつに「クリッピングマスク」をかけます。
[memo title=”クリッピングマスクとは”]直下のレイヤー(グループ)で作画しているところだけに色が塗れる便利機能。色のはみ出しが防げるので、大雑把な性格の人にはよろしいかと。
[/memo]
レイヤー設定を乗算、もしくはオーバーレイにして色を塗ります。モノクロ時と同様、遠くにあるものはうすくなるので、遠景は鮮やかさを少し落とします。
[yoko2 responsive][cell]

上のようにちょっと濃すぎるな~と思ったら白黒のレイヤーに戻ってコントラストや明度をいじります。
ある程度塗れたら、レイヤーを追加して「通常」の塗りで細部を調整。
[yoko2 responsive][cell]
修正前
[/cell][cell]
修正後
[/cell][/yoko2] [yoko2 responsive][cell]
修正前
[/cell][cell]
修正後
キャップのつばに隠れて顔に影ができるはずなんですが、目立たせたかったので明るく修正。
大体出来てきたら近景にハイライトを入れます。
[yoko2 responsive][cell]

ある程度色が塗れたらグループ全体に戻って、新たに全体の色味を調整して完成!

おまけ・世界観
みなさんもそうかもしれませんが、僕は「僕の絵を見る人をワクワクさせたい」という気持ちがあり、そのために世界観をある程度考えるようにしてます。
ここでは今回の設定を簡単に紹介。
結構前にでかい戦争があったらしく、文明が一度ぶっ壊れている

その際に落とされた爆弾の影響で植物の成長が異常に速くなった。キリがないのでのばしっぱなし。
樹木信仰

そのうち植物は生命のたくましさの象徴として崇められるようになり、その恩恵にあずかるため好んで近くにコミュニティを作るようになった。
当然ここらももともとは廃墟。
ハピハピ

happy harpy(ハッピーハーピィ)の略。エアーボードのお店。
個人が空を飛べる時代。
別の絵で出てきたハピハピ
生姜神社

生姜=ジンジャー・・・。
おわりに

誰の何の役に立つのかよくわからない記事を書いてみました・・・。
とりあえず、世界観を考えることは絵に深みが増したり描くことに困った時の助けとなったりしますのでおすすめです。
僕の場合、設定はkawayooさんや帝国少年さんの絵からもろに影響を受けていますね~。
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