デジ絵をこれからはじめようと思っている人はこんな疑問があるのではないでしょうか。
本記事では10年間で色々なペンタブレットを使用してきた僕がペンタブの種類と特徴をわかりやすくお伝えしてみようと思います。
ペンタブレットには3種ある
昨今iPadなどの普及で”タブレット=OS付き(pcのように使える)”というイメージが定着していますが、液タブは単体では使えません。
以下ではそれぞれの特徴「この種類を選ぶとこんないいこと/わるいことがあるよ」というポイントを解説してみようと思います。
板タブの特徴
板タブは価格が安い
高いものでも¥50,000ほどで、安いものだと10,000を下回るものまであります。
とくにワコムの初心者向け板タブ「intuos(インテュオス)」であれば、本来有料のイラストソフトが無料でついてくるので
- デジ絵をこれから始める
- あんまり予算に余裕はない
という人にはめちゃくちゃおすすめです。
板タブだと手が邪魔にならない
“手元でペンを動かしながら目線はモニター”といった使い方の板タブでは紙に描くのと違って絵が手元で隠れません。
板タブは長時間作業しやすい
板タブは常にモニターを見るので目線が上がり、姿勢がよくなりがちです。
また、モニターと適度に距離が開くので目によくタブレット本体が熱を持たないので長時間使用も快適です
板タブは配線がシンプル
板タブはケーブル(USB)一本、もしくはワイヤレスでPCとの接続ができます。
ごちゃつきがちなPCまわりがすっきりします。キレイ好きな人にはうれしいね。
液タブの特徴
液タブは板タブより価格が高い
価格帯に幅があり、人気の16インチモデルだけでもメーカーや性能差によって¥40,000~160,000と様々です。
ただ、これからデジ絵を始めるぞ!といった状況だとその中でも一番下の価格帯のもので十分です。
液タブはアナログに近い感覚で描ける
- 液晶に直接描きこめる
- 紙に描いているような描き心地になる透明のフィルムがある
- 昔に比べて表面のガラスも薄くなり、ペンの精度も上がってきた
これらの理由から紙と鉛筆に近い感覚を味わえるのが液タブです。
多くの人が液タブに惹かれるポイントってここじゃないかと思うのですが、デジ絵を始めたての人にとって大切なのは次の要素だったりします。
液タブは板タブのようにも使える
PCの設定により液タブとPCモニターには同じ画面を表示できるので、液タブでは板タブのようにモニターを見ながら作業をすることもできます。
これにより、板タブの特徴である
- 手で絵が隠れない
- “手元でペンを動かしながら視線はPCモニター”
も試せます。
デジ絵を本気でやるぞ!という気合の入った人は自分にとって板と液どちらがベストかを見極めるため、一度は液タブを使うことをおすすめします。
一部液タブは本体が熱くなる
性能が高い一部の液タブは長時間使っていると熱がこもってきます。
種類によって熱くなる場所はそれぞれですが、卓上のミニ扇風機を回したり冷却シートを併用することで和らげられる程度ではあります。
液タブは配線がごちゃつきがち
wacomより引用した液タブ接続方法の一例
多くの場合液タブを使用するにはUSBの他、ACアダプタ(電源)や映像端子(displayportなど)2~3本の線を接続する必要があるので机の上が散らかりやすいです。
また液タブに付属するケーブルはモデルによって異なるので、自分のPCの差込口も含め購入前に確認しておくことも大切です。
OS付きタブの特徴
- ワコム「mobilestudio pro」
- アップル「iPad pro」
- HUION「kamvas studio」
ということで以下は”快適にデジ絵を描けるOS付きタブ”に限定した特徴を紹介していきます。
高いようで実は無難な値段
iPad pro(2020年版12.9インチ)+アップルペンシルなら約¥140,000~、絵に特化したワコムのタブレットで約¥200,000~。
OS付きタブはイラストソフトを快適に動かせる中~高性能なPCと液タブを同時に買っているようなものなので、実は無難な値段だったりします。
OS付きタブは液タブと違って単体で使える
OS付きタブは言い換えるならば”自分がこだわった設定のイラストソフトごと持ち運べる液タブ”です。
描き心地や操作についてはどこでも自分の100%の実力が発揮できる一方、イラストソフト外の作業(資料の確認や探し物をするときのタイピングなど)が面倒に感じられます。
なので、やたらと持ち運ばないのであればPCと液タブを別々に用意したほうがトータルの利便性は高くなります。
板タブ・液タブがわりになる
OS付きタブはPCの設定により液タブ・板タブのように使うことができます。
この場合ディスプレイとして使うのでPC本体にもイラストソフトが入っていないと使えなません。
ペンタブの種類・特徴まとめ
板タブ = 安い / 配線シンプル / 長時間作業も快適
液タブ = 高い / 配線が複雑 / アナログ感がある / 板タブ化も可能
OS付きタブ = PCと液タブの一体化 / 液タブ化も可能
そんな人は以下の記事も参考にしてもらえればと思います。