「ワコムの液タブほしいけどめちゃくちゃ高い!」そんな人にこそ見て欲しい。
本記事では、ペンタブレットメーカーHUIONの液晶タブレット「kamvas pro」シリーズについてがっつり紹介します!
最新のモデルの一部は2019年現在アマゾン専売で、検索してもyahoo、楽天では出てきません。
過去にkamvas pro 22のレビューをした僕が、同シリーズの種類と性能について、
- cintiqとの共通点
- cintiqとの違い
- KAMVAS pro同士の比較
という内容でがお届けしていこうと思います。
cintiq「pro」とkamvas proの同サイズで比べると値段が倍以上変わってきます。
また、今回紹介「しない」HUIONの液タブは、ペンに充電が必要だったり傾き検知がなかったりでwacomのペンと性能差が出てくるので割愛しました。
HUION kamvas proとWACOM cintiq3つの共通点
- ペンの筆圧と傾き検知の精度
- マルチタッチ機能がない
- 最大解像度FHD
①ペンの筆圧と傾き検知

両者ともに8192レベルで感知してくれ、斜めにペンを傾けた際に±60度まで反応して線を太くしてくれます。
②マルチタッチ機能がない
wacomの上位機種「cintiq pro」にはタッチ機能が付いていますが、
cintiqやKAMVAS proにはありません。

③解像度がFHD
1920×1080のスタンダードな性能。
ワコムの液タブの上位機種「cintiq pro」になると4K表示でより細かな調整がしやすくなりますが、そのぶんお値段はかなり高いです。
HUION kamvas proとWACOM cintiqのちがい

大型ですが使ってみると軽かったKAMVAS pro 22。
- 色域がせまい
- ショートカットキーなし(オンスクリーンコントロール)
- ペンのお尻が消しゴムあり
- ペン先が沈まない
- サイズが2種
- ちょっと高い
- 色域が広い
- ショートカットキーあり(オンスクリーンコントロールなし)
- ペンのお尻に消しゴムなし
- ペン先が少しだけ沈む
- サイズが5種
- ちょっと安い
以下で深く掘り下げていってみようと思います。
kamvas proの方が色域(=PC上で表現できる色の範囲)が広い
- cintiqシリーズ = sRGB 96%
- KANVAS proシリーズ = sRGB 100~120%
sRGBというのは、下の画像の青い三角形の中の何%の範囲の色がモニターで表示できるかという数値です。

eizoより引用
kamvas pro本体にはショートカットキーがある
cintiqではスクリーン上にショートカットを呼び出せる(オンスクリーンコントロール機能)ため、物理的なボタンやintuos proにあったようなホイールがありません。
一方、kamvas proシリーズにはホイールと同じ使い方ができる「タッチバー」があります。
上下にタッチスライドさせることによりホイールでしていたような操作をすることが可能です。
HUIONのペンは少しクセがある
まず、ペン先が少し沈みます。
ただ自分は少しだけ筆圧が強い方だと思うのですがKAMVAS pro22使用レビューをした際には使いづらいとは思いませんでした。

また、kamvas proのペンのお尻にはwacomと違い消しゴム機能がありません。
しかし、↑の画像のようにペン横のスイッチが初期設定で消しゴムのショートカットキーになっています。
両者ともにペンのサイドスイッチが二つですが、kamvas proでは一つを消しゴム割り当てがほぼ確定なのでペン先だけでできることの幅は狭まるかと。
kamvas proの方がサイズが豊富
- cintiqシリーズ =16 / 22
- kamvas proシリーズ=12 / 13 / 16 / 20 / 22
※数字はインチ数
ちなみに、cintiqもKAMVAS proもサイズごとのペンや液晶の性能差はほとんど無いのでその点は安心です。
kamvas proの方が少し安い
- cintiqシリーズ=約6~11万
- KANVAS PROシリーズ=3~10万
同じサイズで比べて見た時の値段差は次のような具合になります。
cintiq | kamvas pro | |
16インチ | 約¥60,000 | 約¥45,000 |
22インチ | 約¥110,000 | 約¥100,000 |
WACOM cintiqと比べた際のHUION kamvas proの特徴まとめ
- 液晶の質が若干優れ、本体のタッチバーが便利
- ペンの性能は同じだが、ペン先が少し沈み、後ろに消しゴムがない
- サイズが豊富(5種)で同サイズで比較すると1万円ほど安い
kamvas proシリーズ内でのちがいとそれぞれの紹介
12 | 13 | 16 | 20(2019) | 22(2019) | |
発売 | 2018 | 2019 | 2017 | 2019 | 2019 |
解像度 | フルHD | フルHD | フルHD | フルHD | フルHD |
色域 | sRGB120%
adobe RGB92% |
sRGB120%
adobe RGB92% |
adobeRGB92% | sRGB120% | sRGB120% |
ショートカット数 | 4 | 4 | 6 | 8 | 10 |
タッチバー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ペンの最大筆圧 | 8192 | 8192 | 8192 | 8192 | 8192 |
ペンの傾き検知 | ±60度 | ±60度 | ±60度 | ±60度 | ±60度 |
ペンの充電の必要性 | × | × | × | × | × |
ペンの読み込み速度(毎秒) | 266pps | 266pps | 266pps | 266pps | 266pps |
スタンド | 6段階調節
14.5~45度 |
6段階調節
14.5~45度 |
別売り | 無段階調節
20~80度 |
無段階調節
20~80度 |
接続方法 | 3in1
(USB-C⇒HDMI+USB+電源) |
3in1
(USB-C⇒HDMI+USB+電源) |
3in1
(USB-C⇒HDMI+USB+電源) |
電源+HDMI/DP/VGA+USB | 電源+HDMI/DP/VGA+USB |
重量 | 765g | 910g | 1200g | 3600g | 4500g |
寸法 | 350×198.6 | 388×219 | 437.8×251.2 | 552.2×315.3 | 589×344 |
画面サイズ | 11.6 | 13.3 | 15.6 | 19.5 | 21.5 |
表をみるとわかるとおり、色域・解像度・ペンの性能はみんな同じです。
最後にそれぞれのモデルを紹介しつつ軽く所感をまとめていきます。
HUION kamvas pro12
一番小さなモデル。店頭で触ったときにはあまりの軽さにびっくりしました。
ただ、液晶ガラスは少し分厚め。
HUION kamvas pro13
2019年モデル。とりあえず液タブを試してみたいという方には12よりこちらの方がおすすめ。
なぜなら12インチより液晶ガラスが薄くてアナログ感が増すからです。
HUION kamvas pro16
12と13なら13推しですが、個人的に液晶タブレットで実用的なのは16型以降だと思っています。
というのも、ソフトを立ち上げた時に上下左右にメニューが表示されるのでキャンバスサイズは液晶サイズより小さくなってしまうからです。
proシリーズで唯一スタンドが別売りというのが残念ポイントですが、このサイズだと必要性もそんなに感じないかもしれません。
HUION kamvas pro 20
旧モデル(2017年版?)と2019年モデルがあります。
- 100% sRGB
- 8個のショートカットキー
- 反応速度が14ms
- 120% sRGBでより鮮やか
- 16個のショートカットキー
- 反応速度が8msで速い
新旧の両モデルにショートカットキーが左右に8個ずつ搭載されているのは同じなんですが、旧モデルは左右のキーに同じ機能しか割り振れませんでした。
小型モデルとの違いは「スタンドが無段階調節」「3in1ケーブルではない」という2点。
HUION kamvas pro 22
こちらも20と同じく旧バージョンと2019バージョンがあります。
- 100% sRGB
- 10個のショートカットキー
- 反応速度が14ms
- 120% sRGBでより鮮やか
- 20個のショートカットキー
- 反応速度が8msで速い
20との違いはショートカットできるボタンの数だけ。
このkamvas pro22については使用レビューも書いてますので参考にしてもらえれば幸いです。
