この度HUIONさんからKamvas Pro 16 (4K)シリーズをお借りできました~!
UHD=4Kです。
ただ安かろう悪かろうじゃないの、という人もいると思います。
なのでこの記事では、Kamvas Pro 16 (4K)で仕事絵ひとつをまるまる完成させてみての
- 使ってみた感想をメインに
- 通常版とPlus版のちがいと
- 付属品について
お伝えささせてもらいます!
著者(クボタン)について
- WACOM/HUION/XP-PEN/iPad pro使用経験アリ
- デジ絵歴10年以上
- ペンタブのスペック/用語の知識アリ
Kamvas Pro 16 (4K)の描き心地
別記事Kamvas Pro 16 (4K)のスペック比較で用いたまとめ。
一番大切なところは使い心地だろ、と思ったのでまずはここから。
簡単にまとめると
- アナログ感があって快適だった
- ハード面でストレスを感じない
といったところです。
表面ガラスが薄い(フルラミネーション液晶)
最近の液タブはガラスが薄くて当たり前になりつつありますが、このKamvas Proもペン先と液晶までの距離が短いので、アナログに近い感覚で絵を描くことができます。
問題なく使える反応速度
ペンの追従速度も問題なく使えるレベルでした。
この追従速度はPCと液タブ両方のスペックに左右されますが、Kamvas Pro側のスペックは25ms。
一般的に25ms以下だともたつきが感じられないと言われており、これはwacomの4K 16インチモデルと同レベルです。
従来のHUIONペンより沈み込みが少ない
HUIONのレビューで時々見かけるのが「芯が沈むので使いづらい」というものですが、Kamvas Pro 16 (4K)に付属する新型ペンは沈み込みが少なく快適な描き心地でした。
ワコムのペンとちがいペン尻に消しゴム機能はなく、サイドにふたつショートカットキーがあります。
本体にショートカットキーがない
今までのHUIONのpro機と違いKamvas Pro 16 (4K)はすっきりした見た目です。
そもそも本体のショートカットキーは必要ない
今までのKamvas Pro本体には↑のようなショートカットがありました
- ヒジが当たって誤作動を起こしたり
- キーボードや専用デバイスを使ってショートカットはできる
ので、実は本体のショートカットキーはなくても作業に支障ありません。
必要に応じてショートカットデバイスの用意を
- キーボードはデカくて置き場所に困る
- 【Ctrl+〇×】みたいなショートカットを一本指で操作したい
という人はHUION公式のショートカットキー↑か、clipstudioから登場しているTABMATEがおすすめです。
排熱は許容範囲
最長で連続4時間ほどイラスト作成に使った結果、本体右部分が多少熱を持ちましたが心配になるレベルではなかったです。
Kamvas Pro 16 (4K)に足りない唯一のもの
使用時に感じた不満は基本的にないんですが、重箱の隅をつつくようなことを言えば
XP-PENやWACOMの16インチ4Kモデルと違い、Kamvas Pro 16 (4K)シリーズにはマルチタッチ機能がありません。
ただ、タッチは無くてもかわりが効く
マルチタッチで行う動作といえば「回転」「拡大縮小」くらいで、いずれもショートカットデバイスで対応可能です。
なので個人的には気になりませんでしたが、iPadやwacom製品からの乗り換えの人は慣れが必要かもしれません。
Kamvas Pro 16 (4K)通常版とPlus版4つの違い
4K Plus(左)と通常版(右)の裏側
液晶スペック面で3点、そして外観に1点で合計4つのちがいがあります。
外観はごらんのとおり裏側のカラーリングが違うというだけなので、以下ではスペック面での3つの違いをご紹介します。
Plus版の方が液晶が高スペック
通常版 | Plus版 | |
コントラスト比 | 1000:1 | 1200:1 |
色域カバー率 | sRGB 120% | sRGB 145% |
ブルーライトカット機能 | × | ○ |
公式価格 | ¥99,999 | ¥109,999 |
もっと細かいスペック比較は「Kamvas Pro 16 (4K)を含めた16インチ型液タブのスペックを比較した記事」を参考にしてみてください。
Plus版はどんな人向け?
本体右上の電源。全体的に高級感がある見た目です。
先程の表を言いかえると、Plus版の方が
- 色鮮やか
- 目に優しい
ということです。
つまり、Plus版がおすすめなのは「長時間作業する」「作品の印刷が多い」あとは「色にこだわりを持っている」人です。
Kamvas Pro 16 (4K)シリーズの付属品
付属品一覧
- 本体
- ペン(PW517)
- スタンド
- ペン先クリップ
- 替え芯×10
- ペンスタンド
- ペンホルダー
- 3 in 1ケーブル(USB-C→USB-A/ACアダプタ/HDMI)
- USB延長ケーブル×2
- USB-C→USB-Cケーブル
- マニュアル
- グローブ
スタンドについて
付属のスタンドは簡易的なものですが、耐久力に問題はなさそうでした。上の写真は一番浅めの角度です。
一番角度をつけた状態です。
液タブ設置面には滑り止めがあり、本体がズレにくくなっています。
デジ絵としっかり向き合うならHUION Kamvas Pro 16 (4K)シリーズはおすすめ
- 4Kなのできめ細かい表現ができる
- ガラスが薄く、ペンの遅延もないのでアナログっぽい
- ペン自体使いやすい
- 本体にショートカットがないのでストレスフリー
- マルチタッチはできない
- Plus版は全液タブトップレベルの色鮮やかさ
- wacomの4K 16インチと比べるとかなり安い
はじめてのペンタブとして推せるかというと価格的な意味で微妙です。
ただ、本気でデジ絵に取り組む情熱を持っているなら値段以上の働きをしてくれること間違いなしです。
ペンタブは日々使うし、なかなか買い替えないものだからこそ、選ぶ上で快適さは大切にしてもらえればな、と思います。