僕の大好きなRPGソフト、ドラゴンクエスト5。
ドラゴンクエストシリーズの主人公はそれまで勇者だったけど、5の主人公は勇者の父親という設定で当時としては変わった作品だったのかもしれない。自分が主人公であり、主人公でない感じ?これを当時のキッズたちは受け入れられたのだろうか。
さてそんなことはさておき、自分も幼い頃スーパーファミコン版をプレイした。
人生初のRPGである。
みなさんもご存知のとおりこのゲーム、主人公が奴隷にされたり石にされたりとピュアボーイには結構キッツイストーリーのはずだったけど、何故か幼心に一番衝撃だったのはレヌール城。
話の流れで幼少期の主人公がビアンカという女の子とこのレヌール城に幽霊退治に行くわけですが、お城に着いて流れるのがこのBGM。
もうね、開始2秒でもう半べそよ。
低音から高音に一気に、それでいてヌメッと上がるあの感じ。
手のひらサイズのクモが足から顔付近まで一気に登ってきたみたいな。おどろおどろしすぎません?(ちなみに47秒あたりもやばい)
正直、この時点で十字キーの下を押して「ザッカッザッカッ」したいわけです。
帰りたい!
加えて、スーパーファミコン黎明期の無機質なグラフィックが恐怖を倍増させるわけですよ。
帰りたい!!
さらに城の中に入ると扉が閉まって出られない!
帰りたい!!!
おまけに進んでいくとビアンカがガイコツに・・・!!
帰りたい!!!!
無事、半べそから全べそに。
泣きながらビアンカを探す幼少時の主人公、もといワイ。
ビアンカを見つけ出した時の安心感といったらないね。正直そのあとにもビビりポイントは多数あったけど、ビアンカ、君がいるだけでもう100人力だよ。
レヌール城をクリアすることで、色々教えられたことがあった。
怖さに立ち向かわないといけない時があるということ。
それを自力で乗り越えた時の達成感は何にもかえられない素晴らしいものだということ。
ゴールドオーブの正体はキッズたちの心の中に輝いてた「あきらめないこころ」なんやで(キメ顔)
砕かれた「あきらめないこころ」を、「父との死別」「奴隷ライフ」「嫁と離別」など散々な目にあった主人公が「少年の頃の自分から取り戻す」というのがまた別の意味で泣かせてくれるよね。最高のストーリー。
後々プレイステーション2でドラクエ5がリメイクされた時、壮大になったBGMとグラフィックに大感動したわけですが、PS2版レヌール城は入った時に怖さは感じなかった。これは自分が大人になったからだけだろうか・・・。
というかドラクエって鳥山明先生の絵のポップさに騙されるけど、他のシリーズもけっこうトラウマメーカーよね。
おしまい。